鹿児島かごしまKagoshima
静岡と並ぶ二大産地で、2024年産の荒茶生産量では統計開始以来はじめて全国1位になりました。抹茶の原料である碾茶への転換が進んだことが大きく効いています。温暖な気候で摘採が早く、国内でもとくに早く新茶が出ます。平坦な茶園が多く機械化が進んでいるため、生産効率が高い産地です。やぶきた以外の品種の作付けが多いのも特徴で、ゆたかみどり・あさつゆなど品種を明記した茶が手に入りやすくなっています。
気候と地形
南九州の温暖な気候で、霜の害が少なく生育が早い土地です。知覧・頴娃(えい)を含む南薩地域や、志布志などの大隅地域が中心になります。シラス台地の水はけのよい土壌が茶に向きます。
つくり方
深蒸しが多い産地です。摘採が早いぶん一番茶の時期が長く、品種ごとに摘む時期をずらして計画的に生産できます。大規模な機械摘みが前提の茶園設計になっています。銘柄としては知覧茶がよく知られています。2007年に知覧町・川辺町・頴娃町が合併して南九州市が発足し、2017年4月にこの3つの銘柄が「知覧茶」に統一されました。市町村単位では全国最大の産地です。
主な品種
買うときの目安
袋に「知覧茶」とあれば南九州市産です。統一前の「川辺茶」「頴娃茶」の表記を見かけることもありますが、いずれも同じ市の茶を指します。品種名が書かれた茶を試すなら、鹿児島産が最も選びやすいです。「ゆたかみどり」は濃い緑と強い旨み、「さえみどり」は渋みが少なく上品、「あさつゆ」は甘みが強く天然玉露とも呼ばれます。