淹れる前に
保存と水
同じ茶葉でも、置き方と水で味は変わります。淹れ方を直す前に、まずここを見直したほうが効くことが多いです。
茶葉の保存
茶葉の敵は5つあります。光・空気(酸素)・湿気・高温・移り香です。緑茶は発酵させていないぶん酸化しやすく、香りも飛びやすいお茶です。開封した瞬間から劣化が始まると考えておいてください。
- 密閉して冷暗所へ
- 缶や不透明な密閉容器に移してください。透明な袋のままだと、光で退色します。流し台の下やコンロ周りは、温度と湿気の両方で不利です。
- 冷蔵庫は出し方に注意
- 長期保存には有効ですが、冷えた容器をすぐ開けると結露して湿気を吸います。常温に戻してから開けてください。ここが難しいようであれば、はじめから常温で保存するほうが結果はよくなります。
- 匂いを移さない
- 茶葉は匂いをよく吸います。冷蔵庫に入れるなら、他の食品の匂いが移らないよう二重に密閉してください。香りの強い調味料の隣には置かないでください。
- 買う量を減らす
- これが最も効く対策です。1か月で飲み切れる量だけ買ってください。100gの袋を3か月かけて飲むより、50gを月に一度買うほうがずっとおいしくなります。
- 抹茶はとくに早く落ちる
- 粉末で表面積が大きいぶん、酸化と吸湿が速く進みます。開封後は冷蔵で密閉し、数週間で使い切ってください。退色したら、風味も落ちています。
水の選び方
日本茶は軟水に向きます。日本の水道水はおおむね軟水なので、そのまま使って問題ありません。硬度の高い水はカテキンやテアニンが溶け出しにくく、水色もくすみやすくなります。
- 軟水を使う
- 硬度100mg/L 以下が目安です。海外の硬水地域では、味が出ない・水色が濁ると感じることがあります。市販の軟水のミネラルウォーターに替えると改善します。
- 塩素は沸騰で飛ばす
- 水道水のカルキ臭は、茶の香りを覆ってしまいます。気になるなら、沸騰させてから数分沸かし続けると和らぎます。ただし効き方は水道の処理方式によって差があり、適切な浄水器を通すほうが確実なこともあります。
- 汲みたてを使う
- 一般に、汲みたての水が勧められます。長時間の保温や、やかんに残った湯の再沸騰では、味が変わることがあります。
- 水出しという選択
- 冷水で数時間かけて出すと、渋みの強いカテキン類が出にくくなり、アミノ酸の味が相対的に前に出ます。甘く感じる茶になりますが、カフェインも溶け出すのでノンカフェインではありません。夏の煎茶・玉露に向きます。
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