TEA's BIBLE

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カフェイン

数値は文部科学省「日本食品標準成分表」によります。浸出液の値は浸出条件とセットでなければ比較にならないので、条件も併記しました。1日の上限のような数値は、日本に公的な基準が無いため書いていません。

茶葉の量と、淹れた一杯の量は別

成分表では、玉露の茶葉100gあたりのカフェインは3.5g、せん茶は2.3gです。葉そのもので比べると玉露のほうが多くなります。覆下栽培との関係はよく説明されますが、成分表は数値を示すだけで、その因果までは示していません。

ところが浸出液で見ると、玉露は100mLあたり0.16g、せん茶は0.02gと8倍の差がつきます。これは葉の含有量だけの差ではありません。成分表の浸出条件が茶種ごとに違い、玉露は茶10gを60mLに、せん茶は茶10gを430mLに淹れています。玉露は茶葉に対する湯量が7分の1ほどで、そもそも少ない湯に淹れた液を測っています。

実際に摂る量は、茶種だけでなく、製品、淹れる濃さ、飲む杯数のすべてで変わります。茶種の表だけを見て決められるものではありません。

控えたいときに効くこと

水出しにすればゼロになる、という話は正しくありません。カフェインは低温では溶け出しにくいだけで、時間をかければ出てきます。渋みが立たず飲みやすいので、入っていないように感じるだけです。

成分表の浸出液で比べると、番茶は100mLあたり0.01g、ほうじ茶は0.02gで、玉露の0.16gとは桁が違います。ただしこれらは茶種ごとに違う浸出条件で測った値なので、同じ淹れ方をしたときの差そのものではありません。

淹れ方では、湯温を下げる、時間を短くする、茶葉を減らす、いずれも効きます。ただし同時に旨みも薄くなるので、味との兼ね合いになります。

焙じると減るのか

ほうじ茶のカフェインが少なめなのは、焙煎そのものだけが理由ではありません。原料に成熟した葉や茎を使う製品が多いことも大きく効いています。

つまり同じ「ほうじ茶」でも、何を焙じたかで中身が変わります。製品による差は大きいので、袋に原料の記載があれば見てください。

味の面で言えること

カフェインの量とは別に、味の相性ははっきりしています。食事に合わせるなら、玄米茶やほうじ茶、番茶のように主張が穏やかなものが、料理の味を邪魔しません。

玉露やかぶせ茶は旨みが濃く、低温でゆっくり淹れる手間もかかるので、食事中よりも単独で味わうほうが持ち味が出ます。

どの時間に何を飲むかは、カフェインの感じ方に個人差があるため、ここでは決めません。気になる場合は上の数値を目安に、ご自身の体感で判断してください。

このサイトが書かないこと

1日の上限や、妊娠中に何mgまでといった数値は書きません。農林水産省は、日本では明確な基準や具体的な摂取量の目安は示していないとしたうえで、海外の情報に基づく注意喚起を行っています。さらに、一生涯摂り続けても健康に悪影響が生じないと推定される一日摂取許容量(ADI)は、個人差が大きいことなどから日本でも国際的にも設定されていません。目安の数値を出せる土台が、そもそも無いということです。

持病や服薬、妊娠中の摂取など、個別の判断が必要なことは医療者に相談してください。ここに書いてあるのは、公表されている成分表に基づく一般的な情報であって、医療上の助言ではありません。

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