淹れる
うまくいかないとき
手順を最初から読み直すより、起きている症状から入るほうが早いです。原因は起きやすい順に並べてあるので、上から順に確かめてください。手順そのものは淹れ方ガイドに、保存の詳しい話は保存と水にあります。
急須で淹れる
苦い・渋い
考えられる原因: 湯が熱すぎる
対処 — 煎茶は70〜80℃、玉露は50〜60℃まで下げてください。湯呑に移すと、器ごとに温度が下がります。
考えられる原因: 浸出時間が長い
対処 — 煎茶は60秒が目安です。濃さは時間ではなく、茶葉の量で調整してください。
考えられる原因: 茶葉が多すぎる
対処 — 2人分で4〜6gです。ティースプーンに山盛り2杯くらいが目安です。
味が薄い・水っぽい
考えられる原因: 茶葉が少ない
対処 — 時間を延ばすより先に、茶葉を増やしてください。延ばすと、濃さより渋みが増えます。
考えられる原因: 湯が多い
対処 — 急須の大きさに対して湯を入れすぎていないか、確かめてみてください。2人分なら200ml前後です。
考えられる原因: 湯がぬるすぎる
対処 — 旨みは低温でも出ますが、香りは立ちません。ほうじ茶・番茶・玄米茶は、熱湯で淹れて大丈夫です。
水色が濁る
考えられる原因: 深蒸し煎茶である
対処 — これは正常です。葉が細かく砕けているので濁ります。欠点ではありません。
考えられる原因: 急須を揺すった・茶葉を押した
対処 — 蓋をしたら動かさないでください。微粉が出て濁ります。
考えられる原因: 注ぎ切るときに強く振った
対処 — 最後の一滴は自然に落としてください。振ると粉が出ます。
香りがしない
考えられる原因: 開封してから時間が経った
対処 — 緑茶の劣化は、香りに先に出ます。開封後は密閉して冷暗所に置き、数週間で飲み切ってください。
考えられる原因: 湯がぬるすぎる
対処 — 香りは温度で立ちます。旨みを取りに行きすぎて低温にすると、香りが出ません。
考えられる原因: 保存中に匂いを吸った
対処 — 茶葉は匂いを吸います。冷蔵庫に裸で置かず、密閉容器に移してください。
急須の注ぎ口が詰まる
考えられる原因: 深蒸し煎茶を目の細かい急須で淹れている
対処 — 目の粗い「ささめ」の急須にするか、茶こしを併用してください。
考えられる原因: 網に茶渋と微粉が溜まっている
対処 — 使うたびに湯で流し、よく乾かしてください。注ぎ口の内側は、歯ブラシで軽く落とせます。
二煎目が渋い
考えられる原因: 一煎目で注ぎ切っていない
対処 — 最後の一滴まで出し切ってください。急須に湯が残ると、飲んでいる間も抽出が続きます。
考えられる原因: 一煎目と同じ時間で淹れた
対処 — 茶葉はもう開いています。湯は熱めにして、時間は10〜30秒に縮めてください。
玉露なのに渋い
考えられる原因: 湯温が高い
対処 — 50〜60℃まで落としてください。100℃から器を移すだけでは足りないことが多いので、何度か移すか、温度計を使ってください。
考えられる原因: 湯が多い
対処 — 玉露は少量の湯で濃く淹れるお茶です。湯量を減らして、2分ほど待ってください。
抹茶を点てる
抹茶にダマが残る
考えられる原因: ふるっていない
対処 — 茶こしでふるってから茶碗に入れてください。これだけで、ほとんど無くなります。
考えられる原因: 最初から湯を全部入れた
対処 — 少量の湯で練ってペースト状にしてから、残りを足してください。
泡が立たない・すぐ消える
考えられる原因: 湯が熱すぎる
対処 — 70〜80℃に落としてください。熱すぎると泡が粗くなり、苦みも立ちます。
考えられる原因: 茶筅を底に押しつけている
対処 — 穂先だけを湯に入れ、手首で前後に速く振ってください。円は描かないでください。
考えられる原因: 茶筅が乾いたまま硬い
対処 — 点てる前に、湯に30秒ほど浸けて穂を戻してください。折れ防止にもなります。
抹茶が苦くて飲みにくい
考えられる原因: 加工用(製菓用)の抹茶を点てている
対処 — 加工用は、乳や砂糖と合わせる前提で作られています。そのまま飲むなら、飲用グレードを選んでください。
考えられる原因: 量が多い・湯が熱い
対処 — 抹茶2gに湯60〜70ml、70℃前後が目安です。
保存と鮮度
保存していたら色が茶色くなった
考えられる原因: 空気・光・高温にさらされた
対処 — 密閉して冷暗所に置いてください。透明な袋のまま棚に出しておかないでください。
考えられる原因: 冷蔵庫から出してすぐ開けた
対処 — 冷えた茶葉には結露が付きます。常温に戻してから開けてください。
古くなった茶が残っている
考えられる原因: 香りが落ちただけで飲める
対処 — 焙烙やフライパンで軽く炒れば、自家製のほうじ茶になります。香ばしさで、香りの弱さを補えます。
考えられる原因: 湿気てしまった
対処 — 湿気てしまった茶は元に戻りません。炒って使い切るか、料理(茶飯・茶葉の佃煮)に回してください。
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